2021.11.16

リピートブリーダー牛における、潜在性子宮内膜炎と受胎性の評価

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臨床現場では、リピートブリーダー牛(3回以上の授精歴があり、子宮所見に異常を認めない牛と定義する。以下RBC)をどう妊娠させるかが重要な業務の一つですが、その一因として潜在性子宮内膜炎(SCE)があります。
SCEはエコーでの診断が困難ですので、弊社では子宮内膜細胞診により分葉核好中球(PMN)の割合を算出しSCEを診断・治療してきました。そして次なる課題として、PMN割合に基づいてさらに重篤度を分類し、最適な治療方針の決定や正確な予後判断を行いたいと考えていました。スライド
そこで、本調査ではホルスタイン種のRBC312頭のその後の受胎性について子宮内膜細胞診の実施日から受胎までの日数について、COX回帰分析を行い、PMN割合、分娩後日数、産次数ならびに子宮への処置との関連性を検討しました。
その結果0%以上6%未満の領域ではPMN割合の上昇によりその後の受胎性が低下しましたが、6%以上の区分ではそうではありませんでした。これはPMN割合が6%以上の供試頭数が比較的少なかったことが要因として考えられます。今後はPMN割合のより高値の領域での受胎性の評価ができるよう、さらに例数を重ねてその関連性を明らかにすることを目標とします。

2021.11.03

DAIRYMAN 2021年11月号に掲載されました

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DAIRYMANの11月号には掲載されました。
「技術ワイド 敷料価格高騰への対応」のコーナーとして、

”ディープベッドの効果で快適性向上し更新率低下や乳量増が期待できる”

をテーマに、現場の事例に基づく砂ベッドの経済効果についてお伝えしております。

2021.10.24

マイコプラズマ性乳房炎発生農場における感染牛の疫学調査

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はじめまして。新人の塩倉と申します。北海道獣医師会にて、私が発表した内容を報告いたします。
私は、マイコプラズマ性乳房炎の流行のあった4農場の事例ついて、調査期間である2019/4-2021/4の間に新規でマイコプラズマ性乳房炎の発生のあった初発農場2件と2019年以前にマイコプラズマ性乳房炎の発生のあった監視農場2件というようにわけてまとめました。
その結果、初発農場におけるマイコプラズマの発生は、流行がおきてから1か月で、マイコプラズマの感染拡大はおさめられていることがわかりました。これはマイコプラズマ陽性牛を隔離、淘汰していく判断をしていくことや、搾乳衛生を強化したこと、全頭検査によりマイコプラズマ感染牛を把握したことが重要であったと思います。
監視農場では、マイコプラズマ性乳房炎の発生農場において、継続的にM.canadenseやM.argininiのような様々なマイコプラズマがでているものの、M.bovisやM.californicumのような、感染拡大がおきやすいマイコプラズマの流行には至っていないことがわかりました。継続的なラインサンプラーによるスクリーニング検査も感染流行を引き起こさないためのモニタリングとして役立っているのではないかと考えております。
最後に、マイコプラズマ性乳房炎は治療牛群での感染流行のリスクが最も高いです。このことから、治療群の搾乳の順番を最後にすることやバックフラッシュの利用、搾乳施設をきれいにすることのような基本的なところを見直し、マイコプラズマ性乳房炎を予防、対策していくと良いのではないかと思います。

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2021.09.26

ゲノム評価値(DWP$)からのランク付けと表現型データの関連性

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9月2日から北海道地区学会がWEB閲覧方式で行われ、弊社は4題の発表を行いました

 安富は担当する1農場におけるゲノム評価値のランク付けと実際の生産、健康データとの関連性を分析しました
ランク付けとして用いたインデックスはデイリーウェルネスプロフィット(DWP$)で、
上位から四等分にランク付けして比較ました
産 ゲノム評価DWP2021 08212021

結果:
・生涯乳量:下位25%牛は最も泌乳量が低かった。搾乳日数には差はなかった
・分娩形質:生存した産子数に差はなかった
・疾病:今回乳房炎と蹄病の発生について分析し、それぞれDWP$のランク付けと発生に違いがあった
が分かった。
 ゲノム評価値を活用した雌側からの選抜を行うことで、従来よりも早い速度で
生産的でかつ健康な牛群改良を実現できる可能性が示唆されました

今後も顧客のゲノムデータを基にした計画的・戦略的な繁殖管理の提案を行っていきます

2021.08.30

雲海とご来光

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北海道の雲海といえば、トマムの雲海テラスと思われておりますが。

津別峠の頂上から見下ろす、あの大きな屈斜路湖をすっぽり覆う雄大な雲海は、道内1番ではないかと思います!

私は4回チャレンジしておりますが、一応すべて雲海と感動の対面をしております!
特にこんな見事なご来光は初めてです。
雲海こそ今回は僅かでしたが、それはそれで幻想的な、実にありがたく感謝の気持ちが溢れるような光景でした。

ここ津別峠は、冬は除雪されず通行止めになってしまいますが、夜は満点の満天の星空も見られる最高の地です。

今から30年前、20歳だった私は、8月に北北海道をソロツーリングしました。
初日に当時はまだ砂利道だった津別峠を走り、急カーブで転倒しミラー割って、そしてエンジンかからなくなりプラグ交換した思い出多き場所です。

怖いもの知らずのハタチの自分、調子に乗って載せちゃいました!
ご来光様と並んですみません。

2021.04.05

新入社員交流会

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去る3月27日、津別町にあります『ランプの宿 森つべつ』にて、お食事に温泉で裸のお付き合い(笑)で、入社前に顔合わせの交流会をして来ました(帯畜大からの実習生の方も一緒に(^-^))。

ここ『ランプの宿 森つべつ』は、津別峠がすぐ近い山の中にあり、夏季には屈斜路湖を見下ろし日の出と共に見事な雲海を楽しむことが出来ます。

宿の向かいにはアクティビティセンターがあり、蛍が住む川のあるアスレチックコースも楽しめます。

夜は年中満点の星空も楽しめます!

記念写真は、ひゃ〜密な感じですが、語らいは距離を保って道中の車中もマスクをして感染予防意識はしておりました!

 

新年度が始まりました!

昨年度は世の中だけでなく会社も激動の一年でした。池江璃花子選手のように起死回生!!で昇っていきたいです!

池江璃花子選手のインタビューは何度見ても目頭が熱くなります…本当に素晴らしいですね!

*アイキャッチ画像は津別峠から見た雲海です!

 

 

 

北海道紋別郡湧別町芭露450-3

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