繁殖担当者との会話の中で近交に関する話題が最近あった
使用できる種雄牛の血統が非常に近く、近交係数は上がる一方だと
近交の問題は、
遺伝子の近いもの同士を交配することで、潜在する有害形質が発現して集団(牛群)の生産や健康に負の影響を与える
”近交弱勢”を引き起こすことにある
報告によれば(Zoetis Genetics資料から)
とある。
ゲノムテスト(CLARIFIDE®)の評価値の中に2つの近交に関するものがある
2つの指標を見比べてみる
新しく生まれた牛のInd Inbrdは徐々に上昇し、もっとも新しい成績では6~13%のバラツキがある。最近1年間で最低値は2%以上も上昇した
次のグラフは、それぞれの娘牛の値を推定したものであり、緩やかではあるが上昇傾向にあり、10%前後に集まっていく状況が見て取れる
個体のこうした近交に関する評価値も選抜の際には考慮すべきであり、もし同一なGNM$やGDWP$であるなら、Ind InbrdやFut Inbrdの低いものを選ぶべきである