”Salmonella Dublin Threat May Be Growing”
サルモネラダブリンの脅威が増している
これは先月の獣医関連の雑誌のタイトルでした。サルモネラダブリンは日本国内で届出伝染病に指定され
獣医師なら誰もが知っている細菌です
しかし私がこれまで経験してきた血清型(サルモネラの種類)は別のもので、馴染み薄いものでした
欧米においてダブリンは最もポピュラーなサルモネラ菌で、ウィスコンシン州やミシガン州の調査では大学に診断のため持ち込まれた検体のうち
サルモネラ菌と診断されたうちの20%以上がダブリンで、最も高率に見つかってきた
規模の拡大がこのサルモネラのリスクファクターでもあり、弊社の顧客においても警戒をすべき病原体だと認識しなければならない
ダブリンが他の血清型と異なるポイントは;
・牛に対しhost-adaptedであるため、持続的、潜在的に感染する:キャリアーの存在
・下痢ではなく肺炎・敗血症の症状
・感染牛を検出しにくい
ダブリンの研究者として有名なNielsen先生ら(コペンハーゲン大学)によれば、
感染コントロールのメインエリアは
外部導入
分娩エリア
初乳管理
哺乳子牛
です。
これからのマネージメントにおいて頭に入れておきましょう