2021.10.24

マイコプラズマ性乳房炎発生農場における感染牛の疫学調査

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はじめまして。新人の塩倉と申します。北海道獣医師会にて、私が発表した内容を報告いたします。
私は、マイコプラズマ性乳房炎の流行のあった4農場の事例ついて、調査期間である2019/4-2021/4の間に新規でマイコプラズマ性乳房炎の発生のあった初発農場2件と2019年以前にマイコプラズマ性乳房炎の発生のあった監視農場2件というようにわけてまとめました。
その結果、初発農場におけるマイコプラズマの発生は、流行がおきてから1か月で、マイコプラズマの感染拡大はおさめられていることがわかりました。これはマイコプラズマ陽性牛を隔離、淘汰していく判断をしていくことや、搾乳衛生を強化したこと、全頭検査によりマイコプラズマ感染牛を把握したことが重要であったと思います。
監視農場では、マイコプラズマ性乳房炎の発生農場において、継続的にM.canadenseやM.argininiのような様々なマイコプラズマがでているものの、M.bovisやM.californicumのような、感染拡大がおきやすいマイコプラズマの流行には至っていないことがわかりました。継続的なラインサンプラーによるスクリーニング検査も感染流行を引き起こさないためのモニタリングとして役立っているのではないかと考えております。
最後に、マイコプラズマ性乳房炎は治療牛群での感染流行のリスクが最も高いです。このことから、治療群の搾乳の順番を最後にすることやバックフラッシュの利用、搾乳施設をきれいにすることのような基本的なところを見直し、マイコプラズマ性乳房炎を予防、対策していくと良いのではないかと思います。

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北海道紋別郡湧別町芭露450-3

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